音無の湯
営業時間・休業日・お知らせを、オーナー自身のGoogleカレンダーから配信。制作側を介さずに最新の情報を保てる日英サイトを構築

自分たちで更新できるサイトへ
音無の湯は、茅野市街から大門峠を越えて白樺湖へ向かう道沿いにある、日帰り温泉とお食事処です。事業の引き継ぎにともないWebサイトも一緒に引き継がれましたが、新しいオーナーが求めていたのは「自分たちで更新できるサイト」でした。この立地では、来訪者がいちばん知りたい情報ほど、週単位で変わっていくからです。
日本語と英語のランディングページをFramerで設計・制作。営業時間・休業日・季節のお知らせは、オーナーが普段使っているGoogleカレンダーをページ内に埋め込んで表示しています。
営業時間を決めている人が、そのまま営業時間を更新する。カレンダーを直せば、日英どちらのページにもすぐ反映されます。
峠道の途中にある温泉
音無の湯があるのは、茅野市北山2977-1。茅野駅と白樺湖を結ぶ大門峠の道沿いです。露天風呂には炭酸成分を豊富に含んだ源泉がかけ流しで注がれ、隣のレストランでは蓼科の生産者から届く食材を使った料理を出しています。敷地内には豆腐屋「蓼科加茂七」もあり、温泉と同じ地下から汲み上げた井戸水で、早朝から職人が仕込んでいます。
どこかへ向かう途中に立ち寄る人もいれば、ここを目的に車を走らせる人もいます。どちらの場合も、出発前に確かめることはひとつ。「今日はやっているか」です。
いちばん正確に保ちにくい情報
ここの営業時間は、固定の表で書ききれるものではありません。温泉とレストランで時間が違い、ラストオーダーも動きます。受付終了前後の混み具合によっては、表示より早く閉まることもあります。そこに毎週の火・水定休、季節ごとの変更、単発の休みが重なります。
つまり、細かい更新が頻繁に発生します。オーナーの頭の中では正確なまま、サイト上の記載だけが静かに古くなっていく——よくあることです。
すでにあるカレンダーにサイトを向ける
新しく営業時間の管理画面をつくって覚えてもらうのではなく、すでに運用されていたGoogleカレンダーをサイトから参照する方式にしました。「営業時間を確認」を押すと、スタッフが日常的に使っているアカウントのカレンダーが、Asia/Tokyo設定でページ内に開きます。
レストランのメニューも同じ考え方で、オーナーのドライブにあるPDFへリンクしています。サイトへのログインもCMSも、制作側への連絡も要りません。これまでどおり更新すれば、ページのほうがついてきます。
ひとつの道に、ふたつの言語
日本語をルート、英語を /en に置いています。茅野から登ってくる人、白樺湖側から下りてくる人と、蓼科・八ヶ岳エリアを回る海外からの旅行者とでは、たどり着き方がかなり違うためです。
英語版は日本語版の要約ではなく、同じ構成で用意しました。入浴料、館内案内、豆腐屋、アクセスまで、どちらの言語でも揃っています。
現在
営業時間と料金のあとには、周辺の見どころと所要時間を置きました。白樺湖まで車で9分、車山高原まで14分、乙女滝まで15分、北八ヶ岳ロープウェイまで25分。それぞれ公共交通の所要時間も併記しています。目的地そのものというより、目的地と目的地のあいだにある施設です。一日の行程の一部として見せるほうが、実際の来訪のされ方に合っています。
otonashinou.com にて日英で公開中。営業時間・休業日・季節のお知らせは、オーナー自身が更新しています。
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