MVP開発の費用はいくら? 相場と、金額が変わる理由

「場合によります」では判断できないので、先に金額を出します。MVP開発の相場、見積もりに含まれる工程の差、受託とフリーランスとノーコードの使い分けまで。

「場合によります」と言われても判断はできないので、先に金額を出します。理由は後から書きます。

結論:MVP開発の費用相場

少人数のシニアチームで作る、目的の絞られたMVPで、おおよそ150万円から900万円。これが実務上のレンジです。

  • 150万円を下回る場合、作っているのはMVPではなくプロトタイプかランディングページです。それが必要な段階もありますが、名前は正確にしておいたほうがいい
  • 900万円を超えてくると、それはもうMVPではなく、プロダクトのv1です。検証ではなく、本番の開発をしています

スカイディアのZero to MVPは、4週間・150万円からで、対応範囲は最初に確定させます。この金額が成立するのは、デザインから実装までAIを本格的に使っていることと、対応範囲を意図的に狭く取っているからです。

見積もりは何に対して払っているのか

MVPの見積もりには、通常5つの工程が含まれます。何を作るかを決める工程、どう動くかを設計する工程、どう見えるかを設計する工程、実装する工程、そして公開して動く状態にする工程です。

見積金額が会社によって大きく違うのは、このうちどこまでを含めているかが違い、しかもそれが見積書に書かれていないからです。

2社を比べるときに見るべきは、どちらが安いかではありません。安いほうはこの5つのどれを外していて、その工程は誰がやるのか、です。

受託、フリーランス、ノーコードの使い分け

ノーコードツールは最も安く、実質的にサブスクリプション費用だけで済みます。ランディングページや粗いプロトタイプには十分です。誰もテンプレート化していないロジックが必要になった時点で、急に向かなくなります。

フリーランスは中間です。デザイナーとエンジニアを個別に手配して、合計で100万〜400万円程度。単価は下がりますが、進行の管理は発注側の仕事になりますし、デザインから実装への引き継ぎがうまくいかなかったときのリスクも発注側が負います。

受託の制作会社は時間あたりの単価は高く、見えないところで発生する手間は少なくなります。一つのチームが全工程に責任を持つことに対して払っている、という理解が近いです。それから、依頼された内容が筋の悪い案だったときに、そう言ってくれる相手がいることにも払っています。

費用が上がる要因

  • ユーザーの種類が複数ある。それぞれに別の導線と画面が必要になります
  • バックエンドが実際に複雑な場合。決済、権限管理、リアルタイムのデータ、外部サービス連携など
  • ブランドをゼロから作る必要がある場合。既存のものに合わせるのとは工数が違います
  • 2言語対応。これは翻訳という項目ではなく、デザインと原稿の問題です
  • 着手後に対応範囲が動くこと。金額が膨らむ理由としては、これが圧倒的に多いです

費用が下がる要因

  • ユーザーが1種類で、中心となる導線が1本
  • 地味な部分を、最初は手作業で回すことを受け入れる。自動化は検証が通ってからで間に合います
  • 判断できる担当者が1名いて、意思決定が速い
  • すべてを作り込まず、妥当な既定の形を受け入れる

見落とされやすい費用

サーバー、ドメイン、有料APIの利用料は自社の継続的な負担です。保守も同じです。

そして本当に重要なのが、実際のユーザーが触った後に必ず発生する改修です。公開までで予算を使い切らず、公開後1か月分を残しておいてください。

もう一つ注意点を。構成を理解しないまま作ると、ユーザーが増えたときにインフラ費用が指数的に伸びる設計になっていることがあります。実際に月額600万円規模まで膨らんだケースを見たことがあります。限りある資金の燃やし方としては最悪の部類です。

見積もりを依頼する前に用意するもの

次のものを持って相談に来ていただけると、金額の精度も回答の速度も上がります。

  1. そのプロダクトが何なのかを一文で
  2. 最初のユーザーは誰か
  3. そのユーザーができなければならないことを2〜3個
  4. すでにあるもの。ブランド、コード、原稿など
  5. おおよその予算レンジ
  6. 動かせない日付があるなら、その日付と理由

予算を伏せたほうが安く出ると考える創業者は多いのですが、実際に起きるのは、想定と違う規模の提案が返ってくることです。レンジを伝えてもらえれば、その中で実現可能かどうかを率直にお答えできます。

対応範囲について、率直な回答がほしい方へ

作りたいものを教えていただければ、それに現実的に何が必要かをお伝えします。「思っているより少なくて足ります」が正直な答えになることもあります。Zero to MVPの対応範囲と料金はこちら。

安孫子 仁美

執筆者

安孫子 仁美

アメリカ育ち。英語と日本語の両方で制作を行う。楽天市場モバイル版トップページのUI/UXデザインを担当後、ボストンでの経験を経て、東京で株式会社SKYDEAを共同創業。代表取締役。日本企業の海外向けサイトと、海外企業の日本市場向けサイトを手がける。

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