【チェックリスト】ホームページリニューアルの着手前・制作中・公開日・公開後

実際に社内で使っているリストです。リニューアルがうまくいかないときは、最初の3つが抜けていることが多いので、そこから書きます。

これはホームページのリニューアルに特化して、スカイディアが実際に使っているリストです。リニューアルがうまくいかないときは、項目が足りなかったというより、最初の段階で特定の3つが抜けていることが多いように思います。

まず押さえておきたい3つ

他を読まないとしても、ここだけは。

  1. すでに検索順位がついているページを消さない
  2. アナリティクスとタグの計測を新サイトに引き継ぎ、前後比較ができる状態を保つ
  3. 公開後、問い合わせフォームを自分で送信して、届くところまで確認する

3つ目は特に大事です。見た目は正常でも配信設定が抜けていると、公開直後の問い合わせが届かないままになります。気づくのが数週間後になることもあります。手間はわずかですが、抜けたときの影響が大きい項目です。

着手前:アカウント権限

  • Google Search Console。各ページが検索で何を稼いでいるかの記録はここにしかありません
  • Googleアナリティクス、そしてタグマネージャーが入っていればそれも
  • CMSの管理画面、サーバー、ドメインとDNSの管理者
  • フォームの送信先。受信メールボックス、CRM、MAツールなど

これらが整っていない中小企業のサイトは、少なくありません。タグマネージャーが入っておらず、アナリティクスも十分ではなく、アクセス数は「問い合わせが少ない」という感覚以上にはわからない。もしそうなら、プロジェクトが始まる前の今、計測を入れてください。自社で難しければ、制作会社に初期対応として依頼してください。3週間分のデータでも、あるとないとでは大きく違います。それがないと、新しいサイトの効果を後から確かめられなくなります。

ここは、デザインを専門にしている制作会社では対応範囲に入っていないこともある部分です。きれいに作り直したサイトが以前の流入を失ってしまうのは、ここが抜けていることが多いです。

着手前:素材

  • 既存の原稿。リンクの一覧ではなく、テキストの形でいただけると助かります
  • 画像、動画、そのほか再利用できる権利を持っているもの
  • お客様の声、導入事例、取引先ロゴ、受賞歴など、自社が持っている実績の証拠
  • ブランド素材。フォント、カラー、ロゴデータ、ブランドガイドラインがあればそれも

いただけない場合は、現行サイトから拾えるものを拾い、こちらでリサーチしてから進めます。ただ、御社が持っている「良い版」の素材を渡していただいたほうが、仕上がりも進み方も良くなります。

着手前:体制と意思決定

  • 承認できる人を1名決める。連絡が滑らかであるほど、プロジェクトは速く進みます
  • それ以外に成果物を見る人と、見るタイミングを全員リストアップする。確認の時間を最初からスケジュールに組み込むためです。途中で関係者が増えるといちばん困ります。場合によっては期間を延ばす判断も必要ですが、後から慌てるより、最初に現実的な予定を立てておくほうが安心です
  • 原稿を書く人を、期日つきで決める。ここが止まると、プロジェクト全体が止まりやすい工程です
  • このサイトが何を達成するものなのかを一文で書き、成功をどの数字で判断するかも書いておく

制作中

  • 何かを変更する前に、既存の全URLと、それぞれの流入数を棚卸しする
  • 流入を生んでいるページに「保護」の印をつける。デザインを変えるのは構いませんが、削除したり中身を削ぎ落としたりはしない
  • デザインに入る前に、サイトマップと構成を確定させる
  • ページが固まった順に、リダイレクトの対応表を作っていく
  • 表示速度を常に見ておく。重いサイトは訪問者のモバイル通信量を使わせます
  • 公開後に自社で編集する必要があるページを、自社の担当者が実際に編集できるか、承認前に確認する

公開日

  1. テスト環境のnoindexを外す
  2. robots.txtがサイトをブロックしていないことを確認する
  3. リダイレクトの対応表をテストする。すべての旧URLが1回で、かつトップページ以外の適切なページに着地すること
  4. 新しいXMLサイトマップをSearch Consoleから送信する
  5. アナリティクスとタグが新サイトで発火していること、可能な限り以前と同じイベント名になっていることを確認する
  6. すべてのフォームを自分で送信し、想定した場所に届くことを確認する
  7. ブラウザ幅を縮めるのではなく、実機のスマートフォンで確認する

公開後の1か月

Search Consoleで404の急増と、インデックスから外れるページを監視してください。フォームの送信数を前月と比べてください。検索エンジンの再クロールで2週間ほどは数字が揺れますが、6週間経っても戻らないものは、一時的な揺れではなく、問題が残っている可能性を考えてください。

検索流入を守る部分をもう少し詳しく書いたものがサイトリニューアルで検索流入を落とさない方法です。あわせて、公開後1か月の改修費も予算に残しておいてください。公開してみると、実際のユーザーの使い方から直したい点が出てくるものです。

このリストを御社のサイトで回しますか

スカイディアでは、金額をご提示する前にこの棚卸しを実施します。作り直すことを決める前に、何を残すべきかがわかった状態になります。ウェブサイトリニューアルの進め方はこちら。

安孫子 仁美

執筆者

安孫子 仁美

アメリカ育ち。英語と日本語の両方で制作を行う。楽天市場モバイル版トップページのUI/UXデザインを担当後、ボストンでの経験を経て、東京で株式会社SKYDEAを共同創業。代表取締役。日本企業の海外向けサイトと、海外企業の日本市場向けサイトを手がける。

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