Creative Tokyo
4,300人以上
Meetupのメンバー数
3,900人以上
Slackのメンバー数
162人
ADPList日本初イベントの参加者数
10人ほどの集まりから始まったミートアップが、東京最大級の国際的なクリエイティブコミュニティに成長しました。ブランドを体系的にまとめ、自前のプラットフォームも持つようになっています。
概要
ミッション
大人になってから友人をつくるのは簡単ではありません。学生時代には、毎日顔を合わせる学校という場がありました。社会に出るとそれがなくなり、代わりになる場所も特にありません。Creative Tokyoは、東京のクリエイターにとってのそんな場所をめざして始まりました。
成果
2018年5月にTokyo Designとして始まったミートアップは、Creative Tokyoへと名前を変え、ブランド、Webサイト、求人ボード、定期的なイベントを持つコミュニティになりました。ブランドガイドラインを整備し、サイトもデザインシステムを土台に作り直しています。
インパクト
Creative Tokyoは、東京で最大級の国際的なクリエイティブコミュニティです。メンバーはMeetupで4,300人以上、Slackで3,900人以上。受賞歴のある求人ボードを運営し、三菱ふそう、ADPList、Framerともコラボレーションしてきました。コミュニティ向けに何かを作る人はガイドラインに沿って作れるようになり、新しいページを作る人は既存のコンポーネントを組み合わせて作れるようになりました。
大人には、友人ができる「いつもの場所」がない
人と出会う機会の多くは、仕事、講座、カンファレンスなど、別の目的とセットになっています。何かを得るために参加し、名刺を交換して帰る。それでは友人関係にはなかなか発展しません。
Creative Tokyoは、その隙間を埋めるために作られました。お互いを値踏みし合う交流会ではなく、クリエイターが素の自分で集まれる、いつもの場所です。
アプリの検証から始まった
最初の集まりは、渋谷のHUBに10人ほど。東京に戻ってきたばかりでデザイナーの友人が少なかったSkydea代表の安孫子が、Fetherというアプリのアイデアを試すために開いたものでした。
アプリは続きませんでしたが、ミートアップは続きました。規模の大きいイベントやワークショップ、食事会、美術館めぐりへと広がり、育てる価値があるのはコミュニティのほうだとわかりました。
Tokyo DesignからCreative Tokyoへ
やがて「Tokyo Design」という名前が合わなくなってきました。デザイナーだけのミートアップに聞こえますが、その頃にはライター、エンジニア、起業家、イラストレーターも参加していたからです。Creative Tokyoへの改名にあわせて、ロゴ、ビジュアルの方向性、タグライン「英語でつながる、クリエイティブコミュニティ」を用意しました。
見た目にも役割がありました。肩書きではなく、一人の人として参加できる場所だと伝えることです。そのため、LinkedInのようなビジネスライクな印象は避け、温かみと少しの遊び心を持たせています。
三菱ふそうとのアイデアソン
初期のコラボレーションのひとつが、ダイムラー・トラック傘下の三菱ふそうトラック・バスとの取り組みです。テーマは、普段あまり意識されることのないトラック業界のイノベーション。Creative Tokyoはコミュニティを外部にも開き、社外のクリエイターと社員が同じ部屋で取り組む終日のアイデアソンを開催しました。
大事だったのは、この組み合わせです。社外の参加者は他業界の視点を持ち込み、社員は現場の事情を共有しました。最後には各チームがラフなプロトタイプを使って発表し、なかにはレゴで作ったものもありました。
メンバーが会いたい人を呼ぶ
コミュニティの成長とともに、招ける人の幅も広がりました。「AI and Creativity」のイベントでは、シカゴ大学のBen Zhao教授にオンラインで参加いただき、生成AIについて誰でも参加できるディスカッションを行いました。モデレーターは安孫子が務めています。ADPListの日本初のイベントもCreative Tokyoと共催し、共同創業者でCEOのFelix Leeも参加して162人が集まりました。2024年の忘年会にはFramerを迎え、その年のWebデザインを振り返るトークも行いました。
どの回も流れは同じです。中身のある話をしたあとに交流の時間を設け、そこで人と人がつながります。
人と仕事をつなぐ求人ボード
仕事を探しているメンバーと、人を採用したいメンバーがいて、両者のあいだにはすでに関係ができている。求人ボードはそこから生まれ、東京のさまざまな職場に人を送り出してきました。
寄せられる声は、件数よりもマッチングの質についてのものです。仕事を軸に集まったコミュニティから来る人たちなので、入社の時点で仕事の中身をよく理解しています。
Creative Tokyoのおかげで、東京で職を得られました。このコミュニティがなければ、今の仕事には就けていなかったと思います。(Gloria R.)
ビザが切れる数日前に内定をもらえました。ほかの人たちにも、Creative Tokyoの手厚いサポートが届くといいなと思います。(Nikhil B.)
必要なスキルを持った人材を探すうえで、Creative Tokyoのネットワークは欠かせない存在でした。私たちのミッションを理解してくれる優秀な人たちと働けて、本当にうれしく思っています。(Bilal Kharouni/ekei labs)
4人から連絡があり、そのうち1人を採用しました。とても助かりました。ありがとうございます。(Haruka Minamino/Genesis Healthcare)
おかげで素晴らしいデザイナーに出会えました。グループに投稿していただいたのを見て連絡をくれた方で、今ではチームに欠かせない一員です。(Raphael Hodé/kammeko)
仕組みが評価された
2021年7月、Creative Tokyoは、ImpacTech Japanが運営し日本財団が支援するアクセラレーター「Social Change Makers #4」でピッチを行い、Best Performance Awardを受賞しました。評価されたのは、コミュニティが何年も自然に続けてきたことです。クリエイティブなつながりを通じて、人が仕事や仲間と出会えるようにする取り組みでした。
ブランドを言語化する
これまでのビジュアルは、必要になるたびに少しずつ揃えてきたものでした。ロゴ、いくつかの色、イベント用のバナー。それで回ってはいましたが、ルールが文書になっていなかったため、運営チーム以外が作るものは少しずつずれていきました。
2025年のブランドガイドラインで、これを整理しました。冒頭にはミッション「人生を変える出会いを、この街でつくる。」と6つの原則を置き、その最初に、損得で動く人脈づくりより人と人とのつながりを優先することを掲げています。
ビジュアル面は、グラフィックを大量に作るコミュニティに合わせて設計しました。書体はFigtree、色はネイビー・ブルー・イエロー。メンバーの写真は、柔らかいブロブ形状で切り抜いています。
読むだけでなく、使えるサイトへ
以前のサイトは、コミュニティを紹介するためのものでした。新しいサイトは実際に使うためのもので、求人ボードとブログを備え、ほかの機能も開発を進めています。
技術スタックは、Skydeaが現在の制作で使っているSvelteKit・Vercel・Supabase・Sanityに移行しました。運営チームが自分たちで求人や記事を公開でき、サイトを作り直さずに機能を足していけます。ファーストビューのコピーから、実際のメンバーの写真をブロブ形状で切り抜いたビジュアルまで、新しいブランドを反映しています。
次のページを早く作るためのデザインシステム
ページづくりは時期を決めて集中的に進むことが多く、担当するのもその週に手が空いている人です。そのため、共通で使えるパーツが必要でした。まず色・文字・余白・角丸・影のデザイントークンを定め、その上にコンポーネントを組み立てています。
デザインシステムはcreativetokyo.com/design-systemで公開しています。10ページ目も1ページ目と同じ見た目で作れるのは、この仕組みがあるからです。
まずは友人として
すべての根っこにあるのは、流行りとは言いにくい考え方です。まず友人になること。一般的な人脈づくりはその逆で、人を目的のための手段として扱い、温かい関係は偶然生まれるのを待つだけです。まず人として出会えば、仕事も、パートナーシップも、ビジネスも、あとからついてきます。
少し照れくさい話ですが、それでいいと思っています。何年たった今も、Creative Tokyoは東京で新しいクリエイター仲間に出会いやすい場所です。それが最初からの目的でした。
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